静岡市(静岡) 久能山(216m 途中撤退) 2018年2月10日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 9:21 駐車場所−−9:32 谷分岐(標高70m)−−9:40 尾根に取り付く−−9:49 絶壁で撤退−−9:58 谷−−10:05 150m鞍部−−10:07 撤退−− 10:26 駐車場所

場所静岡県静岡市
年月日2018年2月10日 日帰り
天候
山行種類籔山
交通手段マイカー
駐車場農道脇に駐車余地あり
登山道の有無無し
籔の有無あり
危険個所の有無山頂直下は絶壁に囲まれ安全装備無しでは突破困難
山頂の展望−−
GPSトラックログ
(GPX形式)
ここをクリックしてダウンロード
コメント観光地としては有名だがネット検索で山頂(最高地点)に登った記録が発見できないという珍しい山。東照宮からでは山頂まで達することができるか不明なので裏側からアプローチ。山頂南西面以外は絶壁に囲まれて、現地で調べた結果は唯一突破できそうなのは有度山につながる尾根だけだったが、そこも山頂直下は垂直に近い壁で灌木は生えているが密度が薄く、ロープで安全確保しながらでないと少なくとも下りは無謀と言えるレベルで撤退するしかなかった




細い農道の駐車余地 放置された畑
沢へ向かって下る 沢に出た。水は無い
沢の合流点。目的の左俣入口 農地への送水用パイプか?
砂防ダムは右から高巻き 次の砂防ダムの左側の支流に入った
この谷を登ることに。水は無い 谷の地形が険しくなってきた
右手の尾根に逃げることに 部分的に獣道あり
尾根が狭くなり左右は切れ落ちている ナイフリッジの連続
予想外にフィックスロープ登場。山頂へのルートらしい ここにもロープ
落ちないように慎重に進む またロープ
まだナイフリッジが続く ナイフリッジ終点は絶壁。普通に登るのは不可能
絶壁の右手を見ている 登った尾根の北側の谷に下る
尾根を1本見送ってその右の谷へ。こちらが本流 本流を詰めて有度山につながる尾根に乗る
尾根に乗ったが目の前はまた絶壁 灌木が生えているが密度は低くロープ無しで
突っ込むのは無謀な地形&植生でここで撤退。
たぶん壁を突破できる可能性があるのはここだけ
往路の谷を最後まで下ってみることに 水もないし険しい地形は無い
ただし砂防ダムは高巻きが必要 竹が出現すると往路に登った支流分岐は近い
往路に合流 右俣との合流点
大きな砂防ダムで林道に這い上がる 駐車余地到着


・静岡県内で地形図記載の山で未踏はごく僅かになったが久能山もそんな山の一つ。
・久能山と言えば東照宮だが、地形図を見ると山の中腹にあり山頂まで入れるのか確認できなかった。公式HPを見たが案内図等が無く一般人が山頂まで立ち入り可能か確認することができなかった。東照宮より先は柵があって一般人が立ち入れない可能性がある。
・そこで東照宮以外から登ってみることにした。地形図では傾斜がきつい場所があるが尾根がつながり傾斜が緩いと読み取れる場所もあり、それほど苦労なく山頂に達せそうに思える。しかしグーグルで衛星写真を見ると東照宮方向以外は崖に覆われているように見えた。どうにか登れるルートがないか現地で探ってみることに。
・考えたルートは山頂東につながる尾根の1本西側の尾根。衛星写真を見る限りは東尾根は地形図のようにつながっておらず崖で分断されており、今回考えた尾根の方がつながっている確率が高そうだったから。でもかなりの傾斜であることは確実。
・アプローチは東側から。麓は観光用いちご狩りのハウスが林立、狭い農道が奥に延びていてそれを辿る。軽トラ専用の狭い道で軽自動車でないと通行不能。
・橋を渡ったカーブに檻がありそこだけ駐車可能なスペースあり。ここから歩き始める。
・そのまま農道を歩くが一段上がった場所は放置された農地で今はゴミ置き場と化していた。
・西側の沢の方向は藪で見えないし緩斜面で地形が読めないので適当な場所で農道を外れて沢に下る。
・沢に下ると水は無く砂の広い河原に猪か何かの多数の足跡あり。沢は標高80m付近で左右に2分岐するはずで、今はそれより上流にいるのか下流にいるのか不明だが、上流の方向を確認すると上流まで行き過ぎた可能性が高いと判断。まずは下流に向かう。
・砂防ダムを下れず竹藪に突っ込んで右岸を巻いて河原へ。広い平坦な場所で藪の向こう側に沢がつながっていそうな雰囲気で藪に突っ込んでみることに。
・予想が的中し、短い藪の向こう側はこれまでと同じような平坦で水が無い河原が続いていた。河原には塩ビパイプが続いていて、おそらく農業用水と思われる。
・やがてコンクリートの砂防ダムが登場。右側から巻いて登った。
・このまま谷を進むと山頂北側の160m鞍部に達してしまうので適当に左側の斜面に取り付く必要あり。谷の中では地形が読めないので次の砂防ダムで左に分岐する支流に入ることにした。
・谷は最初は穏やかだが少し進むと両側が切り立つようになり険しさが目立ってきた。ここままでは尾根に取り付けなくなりそうなので行けそうな場所で右側の尾根に這い上がった。尾根上に達するまでには部分的に獣道あり。
・尾根上に出ると傾斜がきつくなってきた。やがて尾根の両側がスパっと切れ落ちたナイフリッジが続くようになり緊張の連続となる。地形図で読み取れる地形とは大違い。
・尾根上は道は無いが藪も無い。予想外にも古いフィックスロープが3か所くらいに付いていて、どうやら山頂へのルートらしいと一安心。でもやっぱりナイフリッジが続くので気は抜けない。
・尾根の傾斜が緩むと正面に草が生えた絶壁が登場、尾根がここで終わりになってしまい壁を登るしかないが土室のマジな壁で私の実力では登れそうにないし、固い岩壁ではないので視点を取るのも難しそうでクライミングでも不可能だろう。左手(南側)はずっと垂直の壁が続き、右手には別の小尾根がここと同様に壁の途中で終わっているのが見えた。少なくとも登れる可能性があるのはあの尾根の向こう側しかない。フィックスロープを設置した人もおそらくここで撤退しただろう。
・来た尾根を慎重に戻り、北側の谷に安全に下れる場所から谷に下る。ここも水無しで危険個所は無い谷だった。
・尾根を一つ見送った先の谷(本流)を遡ることに。ここも水は無く、本流だけあって先ほど遡上した谷よりも幅が広く傾斜が緩やかで危険は感じられなかった。
・谷を登りきると有度山に繋がる尾根上の160m鞍部に出る。幸いにしてここから見える尾根上には藪が繁茂しており土が丸出しの崖は見えない。これなら登れる可能性あり。
・しかし尾根を南下するとすぐに傾斜がきつくなりほぼ垂直の斜面に突入。木は生えているが間隔が広く、また細い灌木ばかりで頼りない。高密度に生えていればまだいいのだが、この植生ではミスったら藪で止まらず数10m転落だろう。ある程度は登ってみたがロープのバックアップ無しではリスクが高すぎること、目印を残さないと下りで正しいルートを見出すのはほぼ不可能なほどの傾斜であることから、今回はここで撤退することにした。超急斜面の標高差はおそらく10mくらいで、すぐ頭上には肩の上の背の高い木が見えていた。残念。
・帰りは160m鞍部から本流の谷を下った。砂防ダムがあり高巻きが必要だが、谷自体は水はほとんどなく危険な地形も無かった。
・右俣と合流してからも谷を下り続けたが、大きな砂防ダムの先は下るのが難しいので左岸を登って往路の農道へ出て駐車場所に戻った。

 

都道府県別2000m未満山行記録リスト

 

日付順2000m未満山行記録リスト

 

ホームページトップ